この日のお目当ては、ピエール・ローラン・エマールのピアノで、メシアンの「異国の鳥たち」
その他には、指揮者の作品と、エリオットカーターとかいう作曲家の作品。
プログラムは以下のとおりです。
Elliott Carter
Three Occasions
George Benjamin
Duet for Piano and orchestrafor
Olivier Messiaen
Oiseaux exotiques
George Benjamin
Ringed by the flat horizon
Orchestre Philharmonique de Radio France
George Benjamin : direction
Pierre-Laurent Aimard : piano
結構早めにシャンゼリゼ劇場に着いて、券を切る場所へ。
と、ここで気付く。
なんだか、他のひとたちの券の色が、わたしのとは違う。
差し出された手に、券を渡そうとした瞬間、券に印刷された文字が目に入った。
わたし、劇場を間違えた。。。
券きりの人に「劇場間違えてしまったわ・・

」
と言ってシャンゼリゼ劇場を出る・・
この時点で、「もう、メシアンは聞き逃してしまうだろう」とがっくりです。
あーもうバカバカバカ

すっかりシャンゼリゼ劇場だと、信じ込んでいた。なんでーー??
まとめて買った券をひとつの箱にいれて日付順にしまってあります。
そのなかに、シャンゼリゼ劇場のものもあって、すっかりきょうがそうだという思い込み!!をしたまま
ろくに券を見ずに家をでたのでした・・・
しかし、あと15分ほど時間は残っていました。
なので、とにかくタクシーに乗り込み、プレイエル劇場へ!!
そうしたらなんと!間に合いましたよ!信じられん、嬉しい!

シャンゼリゼ劇場もプレイエル劇場もまあ、近いといえば近い。
同じシャンゼリゼ界隈地区だし、もちろん歩くとそれなりの距離はあるのですが。
こんなボケから始まりましたが、
コンサートはとてもよかったです。
ベンジャミン(指揮者)も、ピアニストのエマールも、両氏ともに、在りし日のメシアンの直接の弟子だったんですね。
そして、メシアンの奥さんにも師事している。
そんなベンジャミンの作品ですが(ピアニストでもあるらしい)
なんだかホラー映画が似合いそうな気がしてなりませんでした
それでも、カーターとやらの曲といいベンジャミンといい、聞いていて飽きない心地のよさもありました。
しかし!
ここでメシアン登場です。
「異国の鳥たち」はこの日初めてききました。
メシアンは多大な種類の鳥の声を聞き分けそれを音にスケッチしたそうです。
日本にも来たことがあり、その折には軽井沢の鳥の声もスケッチしたそうです。
わたしが聞いたことがあったのは「鳥たちの目覚め」
CDですが、エマールのピアノです。
これがものすごく心地よくて、キレイで楽しくて。
だから今回初めて生で鳥シリーズを聞くのを楽しみにしていました。
さて、今夜の「異国の鳥たち」
いやーーーーーとっても素敵でした!!!
もうもう、キレイだし、沢山の鳥たちが大合唱しているようなザワメキ。なんて、生き生きとしてユーモアもあって楽しくて、そして美しい音たち!
カーターだとかベンジャミンだとか、を聞いたあとにきくメシアン、やはり、メシアンは出色です!桁違いにいい!
凄い作曲家だったんだなぁ・・・
ピアノのエマールも、素敵だった。弾く姿がこれまた、とてもカッコよくて、 なんだかモダン作品を弾く姿っていうのは、クラシック作品とはまたちがう体の動きがあるものですね。
わたしの席は1番上の上の上にあって、天井についている照明機材とほぼ変らない高さにありました。 (安い席だから)
ステージをそこから見下ろしていると、ちょっと高所恐怖症の気が出てくるんですね。
足がすくんでくる。
ちょっと怖いよー、眩暈がしてくる。。。
しかし、メシアンきいたあとは、アドレナリンが出た?!
すっかり恐怖症が引っ込んでいました。
さいごのトリの曲はまたもやベンジャミン。
お・・・
メシアンの後にもってくるとは、いい度胸じゃないの。師匠を差し置いて・・(違?)
トリといえばメシアンじゃないの。。。なんてオヤジギャグが頭に浮んかびつつ聞いたコンサートプログラム最後のベンジャミン。
やっぱり、、わたしにはホラー映画が浮んでくるのよね。。。
またいつか、メシアンの鳥シリーズをぜひ、生で聞きたいです。
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