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大人のピアノ学習者です。 2006年1月より現在の先生に就いて基礎のやり直しを中心にレッスン受講を再開しました。
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本日のサル・プレイエル、不運な席でした・・

飛行機の座席とコンサートの座席は、こうして隣席の不運にあたってしまうことがありますねたらーっ(汗)


今夜の隣の女性はずっと咳していて・・がく~(落胆した顔)
遠慮のない咳のしかたで手もハンカチも口にあてないので、
ウイルスみたいな何か変なものがこっちにバンバンとびそうだし、
なによりも耳障りだったーーがまん顔


しかもコートとか、プログラムの紙がずりずり私のほうに落ちてきたりするのよね、、サイン送ってもぜーんぜんダメ。

そんな迷惑をさんざんかけたその人、

コンサートが終ったら
わたしの左隣の日本人女の子二人(通路側)がコートを着ている最中で移動をなかなかしなかったから、
彼女(わたしの右側)、早く自分が出たいからイラッとしてわたしを押しながら
ちょっと、すみませんっ!とキツイ調子の発声。

でも日本人の女の子二人組はその声に気付かなかったみたいで、
無視!状態(笑)
わたしも、反応一切しないでやった。
自分が迷惑かけてることは、一切気付かないくせにねーー
フランス人の自分本位が鼻につくこの頃です。
(そうじゃない人ももちろんいますが)

愚痴で始まってすみませんでしたがく~(落胆した顔)



本題ですたらーっ(汗)


ニコライ・ルガンスキー。
よく名前を目にする気になっていたピアニストの一人でした。
舞台にでてきたら、スラッと細身の、なかなか(遠目にですが)可愛い男の子でした揺れるハート

うーーん考えてみれば、ピアノを聴きにいくのはここのところポリーニ大王が多かった。

だから久々にこういう若い青年をみると、、なかなかフレッシュで気持ちがよい!(笑)

で、ニコライ君が弾いたのはシューマンのピアノ協奏曲です。

曲の滑り出しから、クリアーな物言い、という感じがしました。
ハッキリしている。

全体的にとても綺麗なピアノでした。とてもクリアーで、品がよくて、ロマンチックなんです。スレンダーな燕尾服姿とあいまってとっても素敵でした。

1楽章で一瞬、チャイコフスキーのカデンツァを聴いたような錯覚が・・。

いつかこの人のロシアもの、聞いてみたいな。

何度もカーテンコール。皆、アンコールを求める拍手を始めました。
根負け?してニコライ君はアンコールを1曲弾いてくれました。

しかし、このアンコールの曲名がわかりません。
曲は有名だと思うのですが、、でてこない~。
なので、後日判明することがあったら追記しますね。


プログラム後半はシュトラウスの「アルプス交響曲」です。

スイスアルプス、大好き!と楽しみにしていました。
また、このオーケストラも昔アンセルメ指揮の時代に日本で有名だったことを覚えていますから、ナマをきけることも楽しみにしていたのです。

初めの「夜」から「夜明け」、不思議な表現、素敵でした。
(しかしここで隣の咳が酷くなり、何度も演奏に入り込んでいるところを引きずりだされてしまい、集中できなくなっていった・・ムカッ)


朝の描写以降に、ガラーンガラーンチャペルと、あの、アルプスの牛が首に下げている鐘の音が出てきました。

スイスロマンド交響楽団
この人達、スイスから来たんだよね、、、

ガラーン、ガラーン、チャペル

なんだか、ローカルだわ、、なんて考えがあらぬ方向へ・・

風の音もあったり
いろいろな描写がありました、

でも、後半はもうあまり、集中できていませんでした。

一刻も早く自分の耳のよこで続く咳の音から開放されたい、、
そんなことを考えてしまって。


コンサートが終ってロビーにでてみると、なんと、ルガンスキーがサイン会を開いているではないですか。

わたし、サイン会なんて初めてみました。
だから、いそいそと列に並びましたよ。

ニコライ君、疲れていたようで、
自動的にサッサとどんどんサインを入れていきます。

勇気をだして「イット・ワズ・ソーー・ビューティフルーー」と言ったんですが、「あーもうわかったよぉー」という表情で次っ!というそぶりをされてしまった涙
あー疲れていたのねー、仕方ないねー涙

疲れているところ可哀想だけれど、
若い人はこうやってサイン会してくれるからいいよね。

ポリーニ大王は、こんなことしてくれたためしなし。
一度でよいからサインがいただきたいのですが。
やはり雲の上のお人なのですね。

で、家に帰ってきて、、


実は、ニコライ君のシューマンのコンチェルト、
とても綺麗だったのですが、

なにかこう、いまひとつ「ドロッ」が足りない気がして。

それでYOU TUBEでアルゲリッチのコンチェルトを聴いてしまいましたよ。

うん、これだぁ。
やっとピリッとワサビがついだぞ。

うーーん、、、、
こうしてコンサート直後にすぐに別の演奏を聞いてしまう、というのは、、
やはり大王とは違うところではありました。
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はじめて小澤征爾の指揮姿を生で見て聞いてきました。

いや~~素晴らしかったです。行かれてよかったです。感謝!

パリオペラ座 バスチーユ

小澤征爾・パリオペラ座管弦楽団

プログラム

ハイドン 「ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、バスーンのための協奏交響曲 変ホ長調」

バイオリン Maxime Tholance
チェロ Aurelien Sabouret
オーボエ Olivier Doise
バスーン Laurent Lefevre

ブルックナー 「交響曲第1番ハ短調」


上記2曲とも、初めて聞く曲でした。

ちょっと脱線ですが、、
わたしの隣に座っていた老婦人の連れが、しょっちゅう彼女に「ねえ、僕を愛している?」って聞いているんです。
なんだろ???

ちらりと見てみたら、10代後半くらいの青年?

1曲めが終った後の休憩時間に、また聞いています。「ねぇ、ママ、僕を愛している?」

ムスコかぁ、、

なんかこのムスコ、ちょっとやばい感じがしますが・・。

フランス人の男の子は、凄いマザコンだと言ううわさを聞きますが、そういうことなんでしょうか??

まあコンサート中は二人とも静かだったのでよかったです。

脱線はここまで。




ハイドンは、4つの独奏楽器がそれぞれに活躍するという、贅沢な協奏曲でした。
それぞれの音が美しく重ねられていました。

2楽章、これが逸品!だった!
喩えて言うならば、詩人の散歩道。
あちら、こちらの木や草花が揺れていたり
葉っぱが舞い落ちたり
風が吹いていたり
透明な空気の中にバイオリンが芳しく響いたり。

そんな情景を見ているようでした、
この音楽空間って、一体何だろう??!!!
こういう空間を音で作り出してしまっている、、
凄い!

美しさ、堪能しましたぴかぴか(新しい)



2曲目のブルックナー。


曲の開始から、、ビビン!と。こ・これ、「カッコイイ!」
1時間弱の大作でしたが、一瞬たりとも飽きなかった。
すごい力強さ、劇的な曲想、こんな曲だったんだ、ブルックナーって。。

この時点で目頭熱く、鼻が出始めました。
これ以上症状がすすまないように、気を持ち直したのですが。

2楽章で、やられてしまいました。

もう、、語られてしまうのです。有無をいわさず。
涙がボロ、ボロ、ツーーと、出てきて。

コンサートで涙が出るのはポリーニのリスト・ロ短調ソナタ以来です。
あのときはかなりぐしゃぐしゃになったので、
今回はもっと冷静に、、と思いかなり気張ってみたのですが、
わたしの意志とは全く別のところで、心が語りまくられていて、
ひとごとのように涙が出ていました。

あまりにも人間的で、情が深く、美しい演奏で、、

このとき、ゆらゆらと揺れている指揮者のその背中を見ながら、
「ああ、これが、小澤征爾なんだ!」と、思いました。


3楽章、終楽章、力強い演奏が続きます。
小澤征爾は、まるで音楽魂の塊になったかのように全身で力強く振ります。

今年74歳・・・凄すぎる・・・何というバイタリティーなのでしょう・・
体格はとても細っこくて、小さいのに。
こんな仕事をしていたら、きっと太りようもないのでしょうね。


そして、小澤征爾は二曲とも、スコアを広げていませんでした。
譜面台には何も無し。
あの頭のなかに、全部入っているのですね・・すごーー

こちらがどんなに冷静になろうとしても、あっけなく心の弧線に触れてきて、共鳴させられてしまう。
あの体力、パワー、
どれをとってみても、ほんとうに超人と思ってしまうようなホンモノの小澤征爾でした。


このブルックナーの交響曲、CDを買おう。


小澤征爾の振る音楽を生できょう聞けた事、その姿を見れたこと、その美しい音楽の流れた空間を聴衆の一人としてシェアできたことがとても幸せです。
また聞きたいなぁ、、
でも、次回は、あるでしょうかね、、




マエストロ小澤!入魂の音楽をありがとうございました!
1月26日 プレイエル劇場

プログラム

Ludwig van Beethoven
Sonate n°17 en ré mineur op.31-2 テンペスト
Sonate n°23 en fa mineur op.57 熱情


Pierre Boulez
ソナタ2番

アンコール
Claude Debussy
前奏曲集1巻より「沈める寺」


この日はマチネーの演奏会(午後夕方にかけての時間帯)だからでしょうか、マエストロ・ポリーニはいつも見る燕尾服ではなく、スーツに色鮮やかな赤系のネクタイ姿で舞台に現れました。

CDのジャケットなどでもお馴染みの、いい色合いのネクタイとピシッとしたダンディなスーツ、とっても素敵でした。



ポリーニはピアノの前にすわるとすぐに弾きだし、
プログラムの1曲目、テンペストの1楽章が滑らかに始まりました。

2楽章まではまだ自分という聞き手側の気持ちが浮ついていたようで、あっというまに過ぎ去りました。

3楽章、ここでこの日初めて、あのポリーニの音響を聞きました。

突然、コーラスの大合唱が始まったか?と思うような、ものすごい多声の、立体的な響きが、ゴールド色の・・ぴかぴか(新しい)、燦然とホールに響き渡るのです。

ぴかぴか(新しい)ポリーニ音響ぴかぴか(新しい)と呼ばせてください。

出ました!出ましたよ!ああ、この音、、、幸せ一杯になりますぴかぴか(新しい)
一気に目が覚めます。(寝ているわけではないのですが)ポリーニだ!と実感する瞬間です。


熱情、1楽章、終わりのほうで、激しく早いパッセージありますよね、あそこ、(わからんって!?すみません、具体的に説明できないんです)ポリーニ、いとも楽そうに弾くんですよね、、
まるで、手首に車輪がついているのか??と思うような動きなんです、なんというか、スースースーと、手の形は殆ど変らず、安定したま手首腕だけが左右に滑るように移動している。。。あんまり滑らかで、目を見張ります。

ペダルは、かなり細かいパッセージでも拍ごとに踏み変えている??と思うくらい、すごく細かかったです。


熱情のような曲想で、よく味わえるのが、
ポリーニのストイックな情熱というか、
青春の情熱というか、
この人は、どんなに年をとっても精神がいつまでも青春真っ只中の青年のように若いんだな、、と思うような瞬間が時々があります。
ストイックで、美しすぎて、頂点まで駆け上がってまっすぐ届くような、情熱のほとばしり、そういうのを感じるときがあります。
思わずドキーンとして、じわっと目頭が熱くなる瞬間です。


2部ではブーレーズのソナタが演奏されました。

初めの方は、おもしろく聞いていられたんです。

なんだかすごい立体的なんですよね、、
コンテンポラリー絵画みているような感覚を覚えました。
こことあそことあっちにこういう図形があって、
そのなかに、こういう模様があって、
そのそれぞれの模様がそれぞれの音を出している、
っていうような、不思議な絵画的な感覚。

でもこの曲ちょっと長すぎでした・・・冷や汗

・・途中で飽きてしまいました・・・

ポリーニが弾いているのに・・・泣き顔

眠くなってしまいました・・うまい!

30分くらい演奏されていたでしょうか、、、

長かったぁ~~~がまん顔

全体のトーンが暗めというか何と言うか、、

現代曲でもメシアンだと(もちろんブーレーズのほうがコンテンポラリーなんですが・・)
もっと明るくて、色彩豊かで、楽しめるんですけれど、メシアンが特別なのか??

なんでコンテンポラリーってこう、、ホラーっぽいのが多いの??


コンテンポラリーって、YOU TUBEでみると、楽譜おいて弾いているピアニストもよくいます。
この前プレイエルで聞いたローランエマールだって、ベンジャミンとやらの曲は楽譜おいてましたから。

でもポリーニは楽譜無しでした、しかも軽々と演奏していたなぁ、技術的な難所なんて全くないよーーという風情です。さすがだー。。。


すべて演奏が終るとブラボーー!!!の嵐です。

舞台挨拶のときのポリーニは愛想がよいんですよね。
ぐるりと会場を丁寧に見回して、コミュニケーションしています。
気さくなイタリア~ンという感じの表情です。

でも、目はキラリとするどい光を宿しています。
(以前、いい席に座っていたときに、見えたんです)


この日はなかなかアンコールしてくれませんでした・・

ブーレーズで疲れてしまったのかなぁ。

ポリーニ、客席に向かって誰かをステージに招きました。
招かれてステージに上がったその人は、わたしの想像するところですと、ブーレーズ氏ではないかと。

二人で、手をとりあってほおにキスして、喜び合っている模様、カーテンコールも、ブーレーズの手をとり舞台に招いて一緒にでてくるんですよね。
何度一緒に出てきたかな??手をつないでくるんです(笑)


何度もでてくるのはいいけれど、ちっともアンコール弾いてくれない~~~!

ちょっとーーブーレーズはもういいからアンコールしてよー!ってヤキモキしました。


やっと、1曲だけ弾いてくれたのは、「沈める寺」。

pppからfffまで美しい音を堪能しました揺れるハート


この日はそれで終わりでした涙

会場では皆がしつこく手を叩いて待っていたのですが、
会場にライトがついて明るくなってしまいまい、コンサートはお終いになりました。




ブラボーーーー!!!マエストロ!
この日も、素晴らしいピアノを、ありがとうございました!ぴかぴか(新しい)揺れるハート

マエストロ・ポリーニに乾杯!ワイングラスぴかぴか(新しい)
この日のお目当ては、ピエール・ローラン・エマールのピアノで、メシアンの「異国の鳥たち」

その他には、指揮者の作品と、エリオットカーターとかいう作曲家の作品。
プログラムは以下のとおりです。

Elliott Carter
Three Occasions

George Benjamin
Duet for Piano and orchestrafor

Olivier Messiaen
Oiseaux exotiques

George Benjamin
Ringed by the flat horizon

Orchestre Philharmonique de Radio France
George Benjamin : direction
Pierre-Laurent Aimard : piano



結構早めにシャンゼリゼ劇場に着いて、券を切る場所へ。

と、ここで気付く。

なんだか、他のひとたちの券の色が、わたしのとは違う。

差し出された手に、券を渡そうとした瞬間、券に印刷された文字が目に入った。

        SALLE PLAYEL

        プレイエル劇場


 
わたし、劇場を間違えた。。。

券きりの人に「劇場間違えてしまったわ・・
と言ってシャンゼリゼ劇場を出る・・

この時点で、「もう、メシアンは聞き逃してしまうだろう」とがっくりです。
あーもうバカバカバカ
すっかりシャンゼリゼ劇場だと、信じ込んでいた。なんでーー??

まとめて買った券をひとつの箱にいれて日付順にしまってあります。
そのなかに、シャンゼリゼ劇場のものもあって、すっかりきょうがそうだという思い込み!!をしたまま
ろくに券を見ずに家をでたのでした・・・


しかし、あと15分ほど時間は残っていました。
なので、とにかくタクシーに乗り込み、プレイエル劇場へ!!


そうしたらなんと!間に合いましたよ!信じられん、嬉しい!

シャンゼリゼ劇場もプレイエル劇場もまあ、近いといえば近い。
同じシャンゼリゼ界隈地区だし、もちろん歩くとそれなりの距離はあるのですが。


こんなボケから始まりましたが、

コンサートはとてもよかったです。

ベンジャミン(指揮者)も、ピアニストのエマールも、両氏ともに、在りし日のメシアンの直接の弟子だったんですね。
そして、メシアンの奥さんにも師事している。


そんなベンジャミンの作品ですが(ピアニストでもあるらしい)
なんだかホラー映画が似合いそうな気がしてなりませんでした

それでも、カーターとやらの曲といいベンジャミンといい、聞いていて飽きない心地のよさもありました。

しかし!
ここでメシアン登場です。

「異国の鳥たち」はこの日初めてききました。

メシアンは多大な種類の鳥の声を聞き分けそれを音にスケッチしたそうです。

日本にも来たことがあり、その折には軽井沢の鳥の声もスケッチしたそうです。

わたしが聞いたことがあったのは「鳥たちの目覚め」
CDですが、エマールのピアノです。
これがものすごく心地よくて、キレイで楽しくて。

だから今回初めて生で鳥シリーズを聞くのを楽しみにしていました。


さて、今夜の「異国の鳥たち」

いやーーーーーとっても素敵でした!!!
もうもう、キレイだし、沢山の鳥たちが大合唱しているようなザワメキ。なんて、生き生きとしてユーモアもあって楽しくて、そして美しい音たち!

カーターだとかベンジャミンだとか、を聞いたあとにきくメシアン、やはり、メシアンは出色です!桁違いにいい!
凄い作曲家だったんだなぁ・・・ぴかぴか(新しい)


ピアノのエマールも、素敵だった。弾く姿がこれまた、とてもカッコよくて、 なんだかモダン作品を弾く姿っていうのは、クラシック作品とはまたちがう体の動きがあるものですね。

わたしの席は1番上の上の上にあって、天井についている照明機材とほぼ変らない高さにありました。 (安い席だから)

ステージをそこから見下ろしていると、ちょっと高所恐怖症の気が出てくるんですね。
足がすくんでくる。
ちょっと怖いよー、眩暈がしてくる。。。

しかし、メシアンきいたあとは、アドレナリンが出た?!
すっかり恐怖症が引っ込んでいました。


さいごのトリの曲はまたもやベンジャミン。

お・・・
メシアンの後にもってくるとは、いい度胸じゃないの。師匠を差し置いて・・(違?)

トリといえばメシアンじゃないの。。。なんてオヤジギャグが頭に浮んかびつつ聞いたコンサートプログラム最後のベンジャミン。

やっぱり、、わたしにはホラー映画が浮んでくるのよね。。。


またいつか、メシアンの鳥シリーズをぜひ、生で聞きたいです。

Schumann:
Allegro op.8
Kreisleriana op.16

Chopin:
Prelude op.45
Ballade No.2 op.38
2 Nocturnes op.27
Scherzo No.3 op.39
Polonaise No.6 op.53 "Heroic" 


アンコール

ショパン・雨だれのプレリュード
      エチュード「革命」
      バラード1番
リスト・  超絶技巧練習曲10番
ショパン・子守唄


家に、日曜日のシャンペンが残っていたので、気は抜けておりましたが、前祝いに一杯浴びてゆきました。
お腹がすくだろうと、生ハムとオリーブもむしゃむしゃ頬張っていざ、シャトレ座へ!!

今回のコンサートの後味は、思ったよりもずっとスッキリとしていました。
昨年のコンサートがかなり消耗したので、この日も、少し心配だったのです。
月曜日は自分がなにやら鬱々していたんですよね。気分がすぐれないというか。
だからポリーニのコンサートに向かう気力があるのかどうか、不安でしたが、、、

その心配をよそに、コンサートの後味はまったく、すっきり。
今年のコンサートは、
華麗な、
ゴージャスな、
そしてエレガントな
演奏会でした。

プログラムによってこうも変るものなんですね。


昨年のリストロ短調ソナタは、それはもう、ヘビーでした。
あまりにもドラマチックで感情を揺さぶられ過ぎ、ぐしゃぐしゃに泣きました。
そのあとも1週間くらいは、まるで恋煩いのような気分で
他のピアノなどまったく聴く気が起きませんでした。

リストのせいですね。
きっと、ロ短調ソナタが壮大すぎるのですね。



シューマンは普段まったく自分から聞く事のない作曲家です。

まあ、なんと美しく、左手が鳴るのでしょうね、、、
まるで、コーラスを聴いているようでした。
ポリーニが鍵盤に手を置くやいなや、あのピアノの蓋の開いた、箱のなかから、
オーケストラや合唱隊がとび出てくるかのようです。

クライスレリアーナの最後のほうでは、
まさにゴージャスな、ポリーニ音響が堪能できました。

シューマンって、、、とても情熱的なんですね。


幕間の休憩にはじめてバーに行って見ました。
ポリーニにもう一度乾杯!ということで、
今度こそは気の抜けていないシャンペンを頂きました。
この夜は、1番よい席を買っていました。
この席だと、バーもすぐそばです。
こうして少しバーのあたりをウロウロしていると、なかなか綺麗な彫刻の飾りが沢山してある、素敵な建物なんだなぁと発見。(今更です・・・)

シャンペンをのんで顔を赤くして、いい気分。
いい気分のまま、さあ、ショパンです!


ショパン

このプレリュードは、わたしが日本で持っている楽譜の、最後に載っているプレリュードで、25番としてあったような。
雰囲気だけ、ちょろりと弾いてみたりして知っていたのですが、きちんとした演奏で聞くのは初めてでした。
ポリーニ王の演奏で聞けるなんて、うれしゅうございます。感激でございます。

スケルツォではこの3番が1番好きなのです。だから、嬉しかった。

夜想曲はほんとうにしっとりと静かに歌い、美しかったです。

バラード2番、あの激流に入る前までの、静かに長々と続く和音のメロディーですが、
こうしてポリーニ王の演奏を聞いていると、
モノトーン??となりがちのようなこの部分が実は、
ものすごく饒舌に沢山のことを語っているのだなぁと、思えました。

激流部分はさすがのゴージャスな大音響でした。
こりゃ難しそうだなぁ・・・。手が4本ないと弾けないんじゃないの??と思うほど
すごく沢山のメロディー、和音の層が感じられましたが、、、
ポリーニは2本の手で弾いているのですよね。(当たりまえじゃ!!)


英雄ポロネーズ。
なんだか、すごいものを聞きました。
あの、オクターブの左手ユニゾン??
あれ、凄かったですよ。
ドドドドドドドドドドドド・・・・・・・・・・・・・・!!!!!

っとね、大波かなにかがうねりながら押し寄せてくるかのようでした。

黄金の轟音音響が会場に鳴り響きました。キラキラキラと。


今夜のマエストロは、とても体調がよいのでしょうか、気分がよかったのでしょうか、
なかなかのサービスをしてくださいました。
こんなに沢山のアンコールを聞いたのは、初めてです。

しかし、、、、バラード1番。
これは、以前にも一度聞いた事がありますが、、やっぱり、、、これだけは、違和感を感じる。
わたしがオカシイのかな???

なんだか、ものすごいスピードで通り過ぎるような気がするんですよ。
まるでそうそう、ポルシェでエンジン全開で通り過ぎるみたいな・・・
なんだか、息をつく暇がないみたいな。。。
はれーーーーー??とっている間にもう、ずんずん進んでいきますから。

わたしがトロイから、余計にそう感じるのでしょうか・・・。

ポリーニ王、お願いです、もう少しだけ、庶民にもわかるように速度を落としてくださいまし、、、。

リストの10番。
いやーーーこの曲はいいですよねぇ。
(って多分10番だと思いますが・汗)

リストになると途端にに同じ華麗でも、「劇的」なものになります。
やっぱりこれメインでやられちゃうと、、、揺さぶられすぎて消耗するんだろうなぁ。

やはりこのあたりでももう聴衆、興奮しています。

このあたりからもう会場総立ちで、
ポリーニに狂ってます。
皆、「もう一度!もう一度!」とアンコールをせがみます。


最後に子守唄、美しい音の粒をキラキラと聴かせて下さいました。

会場はほぼ全席満員でした。そのほぼ全席が総立ちになってあちらこちらからブラボーをキチガイのようにみなさん叫んいました。


ポリーニは、とってもにこやかなんです。
色々な席をぐるりと見回して、コンタクトとっておられます。
そして、反応がよいのです。
にこやかに聴衆に応じているんです。
とっても可愛いです。
親しみやすそうなお人柄が感じられる瞬間です。


今年のシャトレ座は、舞台裾へのドアが、普通に、舞台のはじにありました。

昨年などは、黒い壁にドアがあって、演奏家が聴衆に背中をむけて楽屋へ入っていったのですが、
やはり、あのヘンな設定は、、、工事中かなにかだったのでしょう。


来年はパリには来ないんだなぁ。
調べてみたらウィーンやイタリアやロンドンでは沢山プロジェクトがあるのに、
なんでパリだけ、、、

一度、ポリーニ王のノーノなど現代曲も聞いてみたいなぁ。。。


マエストロ、お元気なお姿で変らずのゴージャスな演奏をありがとうございました!!!
まだまだまだまだまだーーーーーーーーわたしたち聴衆のために、お元気で活躍してください!


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