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生まれて初めて、オペラの生舞台を見に行きました。
場所はオペラ座バスチーユ。
オペラを家で楽しむようになったのはここ数年のことです。
安価なDVDが発達したお陰です。
DVDのいいところは、字幕も入る、字幕を観ながら家でゆっくり何回かに分けて観られるということです。
やっぱりオペラ全幕は長いですからね。
字幕を見ながら家で観ていると、ストーリーも解ってくるし、アリアなどの歌詞も理解できるからより共感したり感動しやすい。
わたしの場合、初めてみたのは魔笛だったか、フィガロの結婚だったか。
しかも「映画」です。
魔笛はスエーデンの映画監督、 イングマール・ベルイマン の映画で、これがとてもよくできている。
綺麗で、おもしろく、そして歌もとてもよい!
さすがモーツァルト、美しいです。
それがよくわかる上出来の映画。
フィガロの結婚も、ホンモノのオペラ歌手が歌っているのを映画形式に撮影したもの。
ベイルマンの魔笛よりはよりオペラに近い映画ですが。
ベイルマンのほうはより映画というか・・(笑)
やはりモーツァルトの音楽だから・・綺麗!
そしてストーリーの面白いこと、何度も繰返して見たくなる、こちらも優れた出来のオペラ映画だと思います。
映画魔笛、フィガロの結婚に味をしめて、他の作品も見るようになりました。
ドン・ジョバンニ。
ラ・ボエーム。
蝶々夫人。
セビリアの理髪師。
セビリアの理髪師はコメディで笑える場面満載のオペラです。
そうこうしてオペラ作品にDVDで馴染むようになってくると、次は生舞台を見に行きたい!ということになる。
そうしてチケットを購入した初オペラがセビリアの理髪師です。
家のDVDは、歌手が有名な「チェッチリア・バルトリー」です。
舞台演出はクラシックでしょうか、とてもよく出来ています。
さてこの晩のパリ・オペラ座、新しい演出でした。(演出は2000年の作品だそうですが)
まず舞台美術。
クラシックな演出では普通のヨーロッパの服装に家の装飾なのですが、、
この晩のオペラ座は、まるでアラブ世界でした。
まあ、セビリアというのはその昔500年ほどイスラムに占領されていたそうなので、アラブ文化が色濃く残っていることは事実のようです。
しかしここまでアラブですか・・・というほどアラブでした。
服装もまるでアラブ。
女主人公はアラブ女性のあの、ベールを顔につけているし。
まあ、家に閉じ込められた昔の結婚前の女性、というコンセプトはよく強調されています。
主人公のひとり、フィガロの衣装は無国籍風で、足にはアディダスの?スニーカー(汗)、袖に複数の携帯電話がくっついて、現代風。
商売道具の理髪用具はいまどきの女優ミラーのように色とりどりのランプがついていて、その用具箱を客席に向かってあけてランプをパチパチとつけて見せます。その瞬間客席からはクスクスと笑い声が。
女主人公の恋人、伯爵役の歌手、歌はいいけれど、チビな人で、顔もちょっと??な感じで、、、
伯爵という感じでは全然なく、どちらかというとこっちが理髪師??!
違和感たっぷりありました。
伯爵役や女主人公のロジーナ役にも違和感感じながらも、歌声は素晴らしく、合唱の部分などは生舞台の迫力を存分に味わえて、とても楽しい初オペラの夜となりました。
(写真は2枚とも舞台終わりのレベランス時に撮影したものです)