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大人のピアノ学習者です。 2006年1月より現在の先生に就いて基礎のやり直しを中心にレッスン受講を再開しました。
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はじめて小澤征爾の指揮姿を生で見て聞いてきました。

いや~~素晴らしかったです。行かれてよかったです。感謝!

パリオペラ座 バスチーユ

小澤征爾・パリオペラ座管弦楽団

プログラム

ハイドン 「ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、バスーンのための協奏交響曲 変ホ長調」

バイオリン Maxime Tholance
チェロ Aurelien Sabouret
オーボエ Olivier Doise
バスーン Laurent Lefevre

ブルックナー 「交響曲第1番ハ短調」


上記2曲とも、初めて聞く曲でした。

ちょっと脱線ですが、、
わたしの隣に座っていた老婦人の連れが、しょっちゅう彼女に「ねえ、僕を愛している?」って聞いているんです。
なんだろ???

ちらりと見てみたら、10代後半くらいの青年?

1曲めが終った後の休憩時間に、また聞いています。「ねぇ、ママ、僕を愛している?」

ムスコかぁ、、

なんかこのムスコ、ちょっとやばい感じがしますが・・。

フランス人の男の子は、凄いマザコンだと言ううわさを聞きますが、そういうことなんでしょうか??

まあコンサート中は二人とも静かだったのでよかったです。

脱線はここまで。




ハイドンは、4つの独奏楽器がそれぞれに活躍するという、贅沢な協奏曲でした。
それぞれの音が美しく重ねられていました。

2楽章、これが逸品!だった!
喩えて言うならば、詩人の散歩道。
あちら、こちらの木や草花が揺れていたり
葉っぱが舞い落ちたり
風が吹いていたり
透明な空気の中にバイオリンが芳しく響いたり。

そんな情景を見ているようでした、
この音楽空間って、一体何だろう??!!!
こういう空間を音で作り出してしまっている、、
凄い!

美しさ、堪能しましたぴかぴか(新しい)



2曲目のブルックナー。


曲の開始から、、ビビン!と。こ・これ、「カッコイイ!」
1時間弱の大作でしたが、一瞬たりとも飽きなかった。
すごい力強さ、劇的な曲想、こんな曲だったんだ、ブルックナーって。。

この時点で目頭熱く、鼻が出始めました。
これ以上症状がすすまないように、気を持ち直したのですが。

2楽章で、やられてしまいました。

もう、、語られてしまうのです。有無をいわさず。
涙がボロ、ボロ、ツーーと、出てきて。

コンサートで涙が出るのはポリーニのリスト・ロ短調ソナタ以来です。
あのときはかなりぐしゃぐしゃになったので、
今回はもっと冷静に、、と思いかなり気張ってみたのですが、
わたしの意志とは全く別のところで、心が語りまくられていて、
ひとごとのように涙が出ていました。

あまりにも人間的で、情が深く、美しい演奏で、、

このとき、ゆらゆらと揺れている指揮者のその背中を見ながら、
「ああ、これが、小澤征爾なんだ!」と、思いました。


3楽章、終楽章、力強い演奏が続きます。
小澤征爾は、まるで音楽魂の塊になったかのように全身で力強く振ります。

今年74歳・・・凄すぎる・・・何というバイタリティーなのでしょう・・
体格はとても細っこくて、小さいのに。
こんな仕事をしていたら、きっと太りようもないのでしょうね。


そして、小澤征爾は二曲とも、スコアを広げていませんでした。
譜面台には何も無し。
あの頭のなかに、全部入っているのですね・・すごーー

こちらがどんなに冷静になろうとしても、あっけなく心の弧線に触れてきて、共鳴させられてしまう。
あの体力、パワー、
どれをとってみても、ほんとうに超人と思ってしまうようなホンモノの小澤征爾でした。


このブルックナーの交響曲、CDを買おう。


小澤征爾の振る音楽を生できょう聞けた事、その姿を見れたこと、その美しい音楽の流れた空間を聴衆の一人としてシェアできたことがとても幸せです。
また聞きたいなぁ、、
でも、次回は、あるでしょうかね、、




マエストロ小澤!入魂の音楽をありがとうございました!
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