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大人のピアノ学習者です。 2006年1月より現在の先生に就いて基礎のやり直しを中心にレッスン受講を再開しました。
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シャトレ座にブレンデルを聞きに行きました。

これまで一度もきちんと聞いたことのないピアニストでしたが、
今回はじめてコンサートに行って見ました。



プログラム


第1部
ハイドン ピアノソナタ 20番 ハ短調 Hob.XVI
ベートーベン ピアノソナタ 31番 変イ長調 OP110


第2部
シューベルト 即興曲集 D.935   第1曲 第3曲
モーツァルト ピアノソナタ 第14番 ハ短調 K457 

とても美しい音の、とても美しい演奏でした。
思索的な、ロマンチックな、そして伝統的なヨーロッパのピアニスト、という感じがしました。
すべての曲が思索的に歌われて、詩篇を読んできかせてもらっているような、そんな音楽でした。

ハイドンの2楽章は、まさにポエム。
ここまで詩を歌うことができるなんて、それも十分に吟味して丁寧に歌われているという印象です。
2楽章のいっとき、美しく、静かに音楽が奏でられていました。
ハイドンってこんなに美しかったのか・・・。

ベートーベンのこのソナタは説明書きによると、
誰にも献呈されていない唯一のソナタ、
あたかもベートーベン自身に捧げたかのような曲
とあります。

苦悩が、、、痛々しく伝わってきました。
苦悩している、という言葉がぴったりの表現。
決して激しいとか華やかな、というスタイルではありません、
ダイナミックなんだけれども重みと深さのあるダイナミックさ、といったらいいんでしょうか。
つねに背景に思慮深いものを感じるのです。

すばらしい大曲をすばらしい演奏で聴かせていただきました。


そして第2部。
シューベルト。
もうもうこれはまさに、詩篇です。
なんてロマンチックな、詩篇でしょうか。
これがヨーロッパの音楽とでもいうのでしょうか、
思索の過程を見せてもらってでもいるかのような、、、
こういう美しさというのは、初めて聞きました。

ブレンデルは今までとっつきにくかったイメージがなぜだかあったのですが、
こうして思い切ってコンサートにでかけて、よかったです。

最後のモーツァルトは、ときどきモーツァルトがヒステリックになっている?と思うような
部分がありましたが、わたしの感じ方がちょっとヘンだったのかしら。

しかし、最後をモーツァルトで〆るというのは、なんだか凄いなぁと思ったりして・・。

アンコールは1曲。
とても綺麗な曲でしたが残念ながら曲名を知りません。
多分シューベルトあたりかな?
歌曲っぽいようなフレーズがあったりした気がしたので。。。
これもとても美しかった。


去年のある日、YOU TUBEでリストのダンテを探していました。
ブレンデルの演奏があったのでそれを聞いたのですよ。
それがとても素晴らしかったんです。
他にもいくつかビデオはあったのですが、ラザール・ベルマンとか。

ブレンデルの演奏は、これまでに聞いたいくつかの演奏とは違って、
(轟音のように激しくてダイナミックな演奏とか)
ダイナミックで力強いのはもちろんなのだけど、
その上、非常に品があったというか、
哲学的な思索を感じるものだったのです。
とても感動しました。
これがとても気に入って、
その場でよし!と勢いのまま、クリーーック!!シャトレ座!と券をオンラインで購入したのでした。


行ってよかった・・・。


ところで本日初めて!!認識したのですが、、、

ひょっとして席によって違うのか????

実は、、、シャトレ座、、、メトロの音が聞こえます。

ええっっマジで?!ここ、コンサート会場ですが?
今ブレンデル氏が弾いておられるのですよ、と、びっくりしました。

静か~なハイドンとか、シューベルトが奏でられている最中にですよ、
地の底から響いてくるようなゴォォォォォーーーーーーーーーーーーー!!

という音が・・・
メトロです。
こういうことはよくあります。
メトロの音が聞こえるアパートとか。
でも、、、コンサート会場で、、
これには驚き。

今さらやっと気付く自分にも、、、


演奏家はこういうの、嫌がらないんでしょうか。
謎。。。。。。。
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 きのう、テレビで、60年代に活躍した早世のテノールFritz Wunderlichの特集をしていました。

私は初めて知った名前ですが、フィッシャー・ディースカウと同年代の人らしい。

そして、オペラもリートも歌える傑出した才能を持っていたということです。

(オペラとリートは、歌い方が違うようなのですね)

このひとの、Fritz Wunderlich、歌があまりにも素敵で、きょうもまだ感動しています。

CDを買わなくちゃ!!!

テレビでは色々な録音が紹介されていましたが、リートを聴いたときにあまりにも美しくて、まるで、ドイツの森(なぜだかドイツ、、よく知らない国なんですが、想像ね。笑)の中、春の梢を見上げながら歩いているみたいな気分になりました。

あまりにも美しくてじんじんじんじん、うるるるるるる~~ときました。

 

機会あったらぜひ聞いてみてください。

美しい!です

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