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大人のピアノ学習者です。 2006年1月より現在の先生に就いて基礎のやり直しを中心にレッスン受講を再開しました。
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Schumann:
Allegro op.8
Kreisleriana op.16

Chopin:
Prelude op.45
Ballade No.2 op.38
2 Nocturnes op.27
Scherzo No.3 op.39
Polonaise No.6 op.53 "Heroic" 


アンコール

ショパン・雨だれのプレリュード
      エチュード「革命」
      バラード1番
リスト・  超絶技巧練習曲10番
ショパン・子守唄


家に、日曜日のシャンペンが残っていたので、気は抜けておりましたが、前祝いに一杯浴びてゆきました。
お腹がすくだろうと、生ハムとオリーブもむしゃむしゃ頬張っていざ、シャトレ座へ!!

今回のコンサートの後味は、思ったよりもずっとスッキリとしていました。
昨年のコンサートがかなり消耗したので、この日も、少し心配だったのです。
月曜日は自分がなにやら鬱々していたんですよね。気分がすぐれないというか。
だからポリーニのコンサートに向かう気力があるのかどうか、不安でしたが、、、

その心配をよそに、コンサートの後味はまったく、すっきり。
今年のコンサートは、
華麗な、
ゴージャスな、
そしてエレガントな
演奏会でした。

プログラムによってこうも変るものなんですね。


昨年のリストロ短調ソナタは、それはもう、ヘビーでした。
あまりにもドラマチックで感情を揺さぶられ過ぎ、ぐしゃぐしゃに泣きました。
そのあとも1週間くらいは、まるで恋煩いのような気分で
他のピアノなどまったく聴く気が起きませんでした。

リストのせいですね。
きっと、ロ短調ソナタが壮大すぎるのですね。



シューマンは普段まったく自分から聞く事のない作曲家です。

まあ、なんと美しく、左手が鳴るのでしょうね、、、
まるで、コーラスを聴いているようでした。
ポリーニが鍵盤に手を置くやいなや、あのピアノの蓋の開いた、箱のなかから、
オーケストラや合唱隊がとび出てくるかのようです。

クライスレリアーナの最後のほうでは、
まさにゴージャスな、ポリーニ音響が堪能できました。

シューマンって、、、とても情熱的なんですね。


幕間の休憩にはじめてバーに行って見ました。
ポリーニにもう一度乾杯!ということで、
今度こそは気の抜けていないシャンペンを頂きました。
この夜は、1番よい席を買っていました。
この席だと、バーもすぐそばです。
こうして少しバーのあたりをウロウロしていると、なかなか綺麗な彫刻の飾りが沢山してある、素敵な建物なんだなぁと発見。(今更です・・・)

シャンペンをのんで顔を赤くして、いい気分。
いい気分のまま、さあ、ショパンです!


ショパン

このプレリュードは、わたしが日本で持っている楽譜の、最後に載っているプレリュードで、25番としてあったような。
雰囲気だけ、ちょろりと弾いてみたりして知っていたのですが、きちんとした演奏で聞くのは初めてでした。
ポリーニ王の演奏で聞けるなんて、うれしゅうございます。感激でございます。

スケルツォではこの3番が1番好きなのです。だから、嬉しかった。

夜想曲はほんとうにしっとりと静かに歌い、美しかったです。

バラード2番、あの激流に入る前までの、静かに長々と続く和音のメロディーですが、
こうしてポリーニ王の演奏を聞いていると、
モノトーン??となりがちのようなこの部分が実は、
ものすごく饒舌に沢山のことを語っているのだなぁと、思えました。

激流部分はさすがのゴージャスな大音響でした。
こりゃ難しそうだなぁ・・・。手が4本ないと弾けないんじゃないの??と思うほど
すごく沢山のメロディー、和音の層が感じられましたが、、、
ポリーニは2本の手で弾いているのですよね。(当たりまえじゃ!!)


英雄ポロネーズ。
なんだか、すごいものを聞きました。
あの、オクターブの左手ユニゾン??
あれ、凄かったですよ。
ドドドドドドドドドドドド・・・・・・・・・・・・・・!!!!!

っとね、大波かなにかがうねりながら押し寄せてくるかのようでした。

黄金の轟音音響が会場に鳴り響きました。キラキラキラと。


今夜のマエストロは、とても体調がよいのでしょうか、気分がよかったのでしょうか、
なかなかのサービスをしてくださいました。
こんなに沢山のアンコールを聞いたのは、初めてです。

しかし、、、、バラード1番。
これは、以前にも一度聞いた事がありますが、、やっぱり、、、これだけは、違和感を感じる。
わたしがオカシイのかな???

なんだか、ものすごいスピードで通り過ぎるような気がするんですよ。
まるでそうそう、ポルシェでエンジン全開で通り過ぎるみたいな・・・
なんだか、息をつく暇がないみたいな。。。
はれーーーーー??とっている間にもう、ずんずん進んでいきますから。

わたしがトロイから、余計にそう感じるのでしょうか・・・。

ポリーニ王、お願いです、もう少しだけ、庶民にもわかるように速度を落としてくださいまし、、、。

リストの10番。
いやーーーこの曲はいいですよねぇ。
(って多分10番だと思いますが・汗)

リストになると途端にに同じ華麗でも、「劇的」なものになります。
やっぱりこれメインでやられちゃうと、、、揺さぶられすぎて消耗するんだろうなぁ。

やはりこのあたりでももう聴衆、興奮しています。

このあたりからもう会場総立ちで、
ポリーニに狂ってます。
皆、「もう一度!もう一度!」とアンコールをせがみます。


最後に子守唄、美しい音の粒をキラキラと聴かせて下さいました。

会場はほぼ全席満員でした。そのほぼ全席が総立ちになってあちらこちらからブラボーをキチガイのようにみなさん叫んいました。


ポリーニは、とってもにこやかなんです。
色々な席をぐるりと見回して、コンタクトとっておられます。
そして、反応がよいのです。
にこやかに聴衆に応じているんです。
とっても可愛いです。
親しみやすそうなお人柄が感じられる瞬間です。


今年のシャトレ座は、舞台裾へのドアが、普通に、舞台のはじにありました。

昨年などは、黒い壁にドアがあって、演奏家が聴衆に背中をむけて楽屋へ入っていったのですが、
やはり、あのヘンな設定は、、、工事中かなにかだったのでしょう。


来年はパリには来ないんだなぁ。
調べてみたらウィーンやイタリアやロンドンでは沢山プロジェクトがあるのに、
なんでパリだけ、、、

一度、ポリーニ王のノーノなど現代曲も聞いてみたいなぁ。。。


マエストロ、お元気なお姿で変らずのゴージャスな演奏をありがとうございました!!!
まだまだまだまだまだーーーーーーーーわたしたち聴衆のために、お元気で活躍してください!


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ゴージャス!
by ペンネ | HP | 2007/06/22 10:59 | EDIT
ポリーニ大王のコンサートに行かれたのですね。(来年はないなんて・・・)

私も覚えていますよ。昨年の「ロ短調ソナタ」のこと。
あれは聴く方も大変な曲ですものね。長いし。
同じ長いのでも「クライスレリアーナ」などとは全く異なりますものね。
しかし、今回のプログラムはゴージャスですねぇ。
これはもう、ファン・サービス満載ですね。
そのアンコールってば一体!
相当調子良くご機嫌だったのでしょうか。
私もポリーニ先生の英ポロ、聴いてみたいです。その迫力。
そうだなぁ、やっぱり大きくていいホールがいいですねぇ。音が迫ってくるっていいなぁ・・・
シャンパンも楽しまれたようで、本当に気持ち良く演奏に浸っていらしたのだろうなぁ・・・って思いました。
幸せな時間でしたね!
Re:ゴージャス!
2007/06/24 08:42
ね、ね、ゴージャスでしょう?!
すごく嬉しかったです。こんなにサービスしてくれて。
アンコール、これだけでプログラム第三部が組めそうですよね。

ほんとにロ短調ソナタは、聞くほうも体力がいりますね。
ポリーニ王に弾かれてしまうと、もうノックアウトです。

英ポロ、神々しかったです。
あの音響は凄かった、、、。
来年はウィーンとロンドンが2回くらい公演あるようです。
イタリアはもっと沢山あるようです。
パリはなにか問題でも起こったのかな、、。悲しい。

シャンペン、年に一度の幸せ気分、味あわせていただきました。
普段はシャンペンを一人でのんでも楽しくないって思うのですが、
この日は特別でした。
こういう小さな幸せ、味わうことができて、感謝です。
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